サッカーで結果を残すために身に付けたいメンタル技術【逆算思考】

サッカーで結果を残すために身に付けたいメンタル技術【逆算思考】

こんにちは、大津です。

サッカーをはじめ、競技としてスポーツに取り組むアスリートにとって一番欲しいものは【良い結果】です。

 

とある大会での優勝、試合での勝利、自身のゴール…

 

一番分かりやすいのは「勝ち」「負け」ですね。このように、スポーツでは多くの結果が存在します。

しかし、上記のような良い結果を掴むまでには【過程】を辿る必要があります。

その際に重要にとなる考え方が【逆算思考】です。今回は、この思考方法について詳しく解説していきます。

 

 

目次

逆算思考とは?

 

 

逆算思考

夢や目標(=ゴール)から逆算して、【”今”自分がやるべきこと】を明確にしていく考え方のこと。

 

 

例えば、「プロサッカー選手になりたい」という目標に対して、今の自分がやるべきことを明確にしていきます。

 

・目標に正しく向かっているか?

・具体的にやるべきことは?

・今の自分と目標まではどれぐらいの距離があるのか?

・目標にはいつまでに達成したのか?

 

というように、目標に対する方向性と時間軸をはっきりと意識していく考え方です。

 

 

時間軸が大切

 

ポイントは【時間軸】です。

 

例えば、とあるサッカーチームが「今週末の試合に勝つ」という目標を達成したい場合。

【チームでの勝利】 【準備期間1週間】 という部分を軸に、逆算思考を用いていきます。

 

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【チームでの勝利】

サッカーはあくまでもチームスポーツです。個人のスキルはとても大切ですが、それと同じぐらいチームワークも重要な要素となります。試合に向けて、チームの戦術練習やフォーメーションの確認などを行う必要があります。

 

【準備期間1週間】

試合当日までの準備期間は短いです。ここで、シーズン前の合宿のようにフィジカル系のメニューを沢山行ってしまうと、疲労が蓄積されてベストパフォーマンスを発揮できない状況に陥ってしまう可能性が高くなります。試合でベストを尽くせるように、練習の強度を調整する必要があります。

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というように、「今週末の試合に勝つ」ことに向けて、限られた時間の中でより効果的に練習を行う必要が出てきます。

 

 

目標は「自分の将来像」

 

「プロサッカー選手になりたい」という例に戻して考えてみます。

「プロサッカー選手」になりたいのは、あくまでも自分です。比較すべきは、同じチームメートのA君でもなければ、ライバルチームのB君でもありません。

 

比較するべき対象は、【将来の自分】です。

 

その理由は、時間と共に他人(A君やB君)も変化するので、正確な引き算ができなくなってしまうからです。

自分以上にA君が速度を増して成長するかもしれないし、B君は突然サッカー選手になる夢を諦める可能性もあります。

 

あくまでも比較対象は【将来の自分】です。

理想の自分(=プロサッカー選手の自分)と、今の自分を引き算する。

そして、今の自分と理想の自分との距離を冷静に見極めたうえで、今の自分に足りないものや、今自分がやるべきことを明確にすることが大切です。

 

 

試合中も逆算思考が重要

 

例えば、試合時間残り10分で「0-2」と負けている状況だとします。傍から見れば、チームは劣勢な状況。

「もうダメだ…」「勝ち目が無い…」と思ってしまい、ズルズルと負けてしまいそうです。更に、相手チームが格上だとしたら、尚更厳しい状況です。

このような負けチームの典型的な考え方は、【足し算思考】が原因であることが多いです。

 

もし、このような劣勢な状況でも【逆算思考】ができるようになれば、勝機は少しずつ見えてきます。

「この試合に勝つためには、今何をするべきか?」

と、自分に問いかけましょう。

 

・まずは1ゴール取り返すこと

・そのために攻撃に比重を置く

・DFを1枚減らしてでも攻撃的な選手を投入する

・疲労が見えてきた相手よりも絶対に多く走る etc…

 

上記のように、【この状況で”今”自分にできること】を1つずつ行うことができれば、試合時間残り10分で「0-2」と負けている状況でも、勝てる可能性は少しずつ上がります。

 

 

まとめ

 

■逆算思考に必要な要素

・自分の現在地を正しく把握する

・努力の方向性を確認する

・時間軸を意識する

・「なぜ」「何のために」が明確な目標設定

 

 

■逆算思考のメリット

・目標へ確実に近づく

・簡単には負けないチームになる

・他人との比較による恐怖心が無くなる

・長期目標とともに、短期目標も重視するようになる

 

 

■理想のメンタル像

・強い動機付けによる明確な目標を描いていること。

・目標との距離を冷静に測り、今の自分に足りないものを把握できていること。

・努力の方向が目標に向かってどうか常にチェックしていること(方向性)。

・いつまでに目標にたどり着くか決めていること(時間軸)。

 

以上です。

スポーツに限らず、日常生活でも逆算思考は多いに役立つので、是非活用してみて下さい。

 

※参考文献:ホイッスル!勝利学(布施 努)

About The Author

大津 一貴
夢を諦めて一般企業へ就職するも、22歳でがんを患い生き方を改める 。その後、脱サラして海外でプロサッカー選手に。モンゴル1部・FCウランバートル所属。1989年10月25日生まれ、北海道出身。

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