22歳で”がん”と宣告されたらどうしますか?

22歳で”がん”と宣告されたらどうしますか?

2012年7月に僕は精巣腫瘍(精巣癌)という癌が見つかりました。

 

社会人1年目のことです。

 

大学卒業と同時にサッカーを引退し、社会人として頑張っていこうとしていた矢先にとんでもない壁が立ちはだかりました。

 

この病気は、あまり耳にすることがないので、知らない人も多いと思います。

 

日本人の10万~20万人に1人の確立で発症するみたいです。稀な病気ってことですね。

 

特徴は10~30代の若い世代に発症のピークがあることです。僕も当時22歳でした。

 

原因は医学的に証明されていません。

 

 

主な症状は精巣の腫れや硬さの変化。

熱や痛みが出たりするような症状にはならないので、癌の進行が進んでしまってから発見されることも少なくないようです。

 

睾丸でがん細胞が作られ、形に現れている段階から進行が進んでしまうと、腹部リンパ節や肺へ転移してしまいます。

 

また、転移のスピードが速いことも特徴のようです。

 

そして、最悪の場合は死を迎えてしまいます。

 

 

 

 

僕の場合、睾丸以外に転移はなかったので精巣の摘出手術と、予防を兼ねた放射線治療、その後5年の経過治療観察で問題なければ完治です。

 

僕のように、発見が早けば治る癌です。

 

 

しかし、発見が遅くなってしまうことも、多くあるのが事実です。

 

若い年齢だと、『まさか自分が癌になるとは…』と油断していることも多いだろうし、発症する場所が恥ずかしいところなので、誰にも相談できなかったり、相談しても『変なお店で病気もらってきたんじゃないの!?』とかで済まされてしまったりと、病院に検査に行く機会を失ってしまうことも多くあるのではないかと思います。

 

しかも、精巣腫瘍自体、世間にしっかり認識されていない病気なので、その特徴にあてはまっていても様子をみてしまう…

 

その様子をみてしまうことが、発見の遅れる原因=死に繋がってしまいます。

 

僕は発見された次の日には摘出手術を受けました。

 

 

 

 

 

がん宣告をされた時は、ショックだったし、医者からの説明は頭に全然入ってこないし、なぜ自分が…って思ったし、ネガティブな感情ばかりでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、いま思うとなるべくしてなったのかなと思っています。

 

先ほども説明した通り、医学的には原因が証明されていません。

 

ですが、この病気になったのは

自分の心に素直ではなかったから』

だと思っています。

 

本気でそう思っています。

 

運がなかった、ついてなかった、と考えるのが普通だと思います。

 

僕の場合、大学4年の最後に膝を怪我して、サッカーをすることは完全に諦めました。

 

卒業後に就職してからでも、しっかりリハビリすれば社会人サッカーとかでプレイできたかもしれないのに…

 

全治1年の怪我、大学卒業、就職、ということを理由に一番やりたいこと、今まで好きで続けてきたことを諦めました。

 

本当はサッカーしたい、自分の心に嘘をついていたんですね。

 

それはサッカーだけではなく普段の生活から、素直じゃない部分が沢山あったと思います。

 

空気を読むとか、本当は嫌なことなのに人に合わせるとか、世間体を気にするとか…

 

自分の心に素直じゃないこと=ネガティブな感情が原因で、それが腫瘍という形で結果に現れたのだと思っています。

 

 

 

でも、素直じゃない自分が居ることに、この出来事がきっかけで気づくことができました。

 

 

そして、素直に生きることこそが最大のがん予防になると本気で信じています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近調べて知ったのですが、がん細胞は毎日人間の身体の中で作られているそうです。

 

ですが、同じく身体の中にある”免疫”がその細胞を倒しているので、健康な人は癌にならない。

 

そして、その免疫というものは、ポジティブな感情によって強くなると言われています。

 

 

 

 

 

 

僕が信じている最大のがん予防、間違ってないと思います。

 

素直に生きること=前向きに生きること

 

最強の予防策ですね。

 

逆に、素直じゃなかった過去の自分は、その免疫が弱っていたから癌になったのかなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

手術前日、心の中でリトル大津が『死ぬ前にもう一度サッカーして~!!』と叫んでいたので、素直にその気持ちに従うことをはじめて、いまも続けています。

 

サッカー以外でも、楽しいものは楽しい、嫌なものは嫌、美味しいものは美味しい、、、

 

 

この出来事をきっかけに、自分の心を素直に開放することを意識しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜ、急にこんな話をしたのかと言うと、先日定期検査があったからです。

 

検査結果は無事に問題なし!

 

あと、1年半なにもなければ、本当に安心して完治ということになります。

 

 

 

 

 

久々に病院に行って、癌が見つかったときのことを思い出したり、改めて健康な身体があることに感謝しなければならないと思ったし、いまサッカーできて最高に幸せだな~って思いました。

 

 

せっかく自分のことを発信できる場所ができたので、サッカーに直接関係ないかもしれないけど、とても大切なことだと思うのでこのような内容のブログを書きました。

 

 

 

 

皆さん、もしなにか身体に異変があったらすぐ病院に行きましょう!

それで何もなかったら、それでいいんだから!

もし、なにかあったとしても、早ければ僕のように復活できます。

 

そして、素直に、前向きに生きましょう!

それが一番健康でいられる薬になります!

人生楽しんだもん勝ちだし、そのためにも健康な身体、大切です。

せっかくAspiration Ticketのメンバー4人で写真撮ったのに、誰も載せてないんで、なんとなくここで出しときます。

Aspiration Ticket へのリンク

About The Author

大津 一貴
夢を諦めて一般企業へ就職するも、22歳でがんを患い生き方を改める 。その後、脱サラして海外でプロサッカー選手に。モンゴル1部・FCウランバートル所属。1989年10月25日生まれ、北海道出身。

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