大津一貴 オフィシャルブログ『Special One』

新世界(西野亮廣)の感想・書評を、サッカーに全て置き換えてみる①

 







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・脱サラ海外リーガー(プロサッカー選手) ・癌サバイバー 2018年現在、モンゴル1部のFCウランバートル所属。 1989年10月25日生まれ、北海道札幌市出身。 ■当ブログのコンセプトはこちら ■詳しいプロフィールはこちら ■お問い合わせはこちら

キンゴクング西野さんの新刊『新世界』


お笑い芸人でありながら、絵本作成や国内最大のオンラインサロン経営など、多岐にわたり活躍している、いま最も注目されている人物の1人。

その西野さんの新刊を読み、めちゃくちゃ衝撃を受けたので、感想や書評を書こうと思いましたが、その類のモノは既にネット上に山ほど溢れています。

ですので、印象に残った文章を全てサッカーに置き換えて考えてみました。

サッカー選手の端くれである僕の余暇活動に、しばしお付き合いください。

 

※成田空港の本屋さんでサイン入りゲット。

 

他人のバッシング

●P.21 はじめに

この国では、”外”に出ようとすると必ず村八分に遭う。

この国では、多くの人が自分の自由に自由規制を働かせて生きているから、自由に生きようとすると、必ずバッシングの対象になる。

その根底にあるのは「俺も我慢しているんだから、お前も我慢しろ。」だ。

夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれる。

挑戦する以上、この道は避けて通れない。

 

はい、その通りです。

子供の頃、『サッカー選手になりたい!』と言えば、みんながガンバレ!と言って応援してくれました。

大人になってから、『サッカー選手になりたい!』と言えば、みんなが無理だ!辞めとけ!と言って批判してきました。

 

僕は、一度プロサッカー選手という夢を諦めて、サラリーマンになりました。

だけど、どうしても諦めきれなくて、25歳で海を渡って夢を実現させる決断をします。

自分の気持ちに嘘をついていましたが、正直に生きる決断をしました。

その際、沢山の大人たちにバッシングされました。

 

「お前には無理だ。」

「安定を捨ててどうするの?辞めておけ。」

「もう子供じゃないんだぞ。」

 

まさに、その人たちの根底には「俺も我慢しているんだから、お前も我慢しろ!」が、ありました。

「小さな頃の夢を叶えずに諦めて、我慢して働いているんだぞ!?」と。

日本社会特有の同調圧力が、そのマインドにさせるのでしょう。

でも、それは僕個人の選択だから、他人に止められる筋合いは無いはず。

だけど、みんな平気な顔をして、僕の選択を批判してきました。

 

本気で叶えたい夢や目標があるのなら、まずはここを乗り越えなければならない。

逆に言うと、他人のバッシングすらも気にならないぐらい、魂レベルでやりたいことなのか?と、試されているのでしょう。

 

”はじめに”の段階から、自分がサッカー選手になる決意をした時のことを思い出させてくれました。

この続きがとても気になる文章。

結果、僕は一度も手を休めることなく、1時間で読破しました。

 

信用持ちこそ、生き残る道

P.63 第一章 貯信時代

お金を貯めた人間ではなく、信用を貯めた人間があらゆるメリットを受け取れる時代が幕を開けた。

覚えておくといいよ。

貯信時代だ。

 

この章では、クラウドファンディングという資金調達の本質ついて、ホームレス小谷を例に記載されています。

ホームレス小谷は「お金持ち」ではなかったけど、沢山の信用を貯めていた。(=信用持ち)

だから、クラウドファンディングという「信用をお金に変える装置」を手にした時、お金を手にすることができ、お金に困らないのだと述べています。

 

 

サッカーでも、監督からの信用が無ければ試合に出れません。

当たり前ですが、試合に出る選手を決めるのは監督だからです。

 

能力がとても高く、チームで1番高給取りのストライカーA。という選手が居たとしましょう。

でも、練習をすぐサボるので、監督からの信頼数値が徐々に減ってきて、今は3ぐらいです。

 

能力はそこそこ、給料は並のストライカーB。という選手も同じチームに居ます。

練習態度は真面目、チームメートからの信頼も厚い選手で、監督からの信頼数値は10。

 

能力と給料を見ればA選手の方が高いのですが、B選手の方が監督やチームメートの信頼が厚く、試合に出る回数も多くなりました。

それに比例して、A選手よりB選手の方がチャンスの回数も多くなります。

シーズン通して、A選手は3ゴール。B選手は10ゴールを記録しました。

 

 

シーズン終了後、チームはストライカーを1人放出することになりました。

同じポジションのA選手と、B選手。

 

おそらく、放出されるのはA選手ですね。

A選手とB選手を比べた時、B選手の方が”信用持ち”だったから、チームに必要とされたのです。

 

”年棒○○億!”みたいなメディアの報道によって、お金の影に隠れていますが…

既にサッカー界は、信用持ちの選手でなければ生き残れない世界です。

その信用が、結果にも繋がります。

その選手の給料だけでは、判断できない要素が沢山あります。

 

もしかしたら、翌シーズンは信頼の厚いB選手のことなので、チームのキャプテンになって給料も上がるかもしれませんね。

信用持ちを目指すことで、巡り巡って結果的に給料(お金)にも繋がるのではないでしょうか。

 

サッカー選手という枠組みに当てはめてみても、とても重要な”信用持ち”という要素。

是非、信用を貯める行動を取りたいですね。

 

無知が摘む未来

P.90 第一章 貯信時代

いいかい?

理解できないものを批判することは簡単だ。

でもね、

キミに守りたいモノがあるなら、

今のキミが理解できないものを批判しちゃダメだ。

理解できないものがキミの目の前にきたら、その時は、

理解する選択をするんだよ。

今日からやれるよね。

キミならやれるよ。

 

まだまだ世間に認知されていない”クラウドファンディング”。

炎上したクラウドファンディングの企画を例に、炎上した理由を説明しています。

そして「炎上=悪」では無い、ということ。

批判することで、自分の人生の選択からクラウドファンディングが無くなってしまうこと。

「自分の母ちゃんが倒れて多額の手術費が必要になった時、批判したキミはクラウドファンディングが使えない」と、分かりやすく解説してくれています。

 

 

サッカー界でも、選手の批判をする人は沢山居ますよね。

 

「あの選手は守備が全然ダメで使えない」

「フィジカルが弱いからあの選手はキライ」

「ただ走っているだけで、技術がない」

 

例えば、このセリフを解説者Aさんが言っていたとしましょう。

ちなみに解説者Aさんは、指導者ライセンスも持っていて、Jリーグの監督にもなれます。

毒舌を吐く事が多い解説者Aさんの元に、監督のオファーが届きました。

晴れて、Jリーグのビッグチームに就任。

しかし、「ただ走っているだけで技術が無い」と解説者時代に言われていたB選手は、解説者Aさんが監督になるのであれば、チームを移籍すると言いました。

B選手は、そのチームの人気選手で、背番号入りユニフォームの売り上げもNo.1。

サポーターからの人気も抜群で、チームには欠かせない存在。

しかも、解説者Aさんが批判した半年前より、B選手は既に成長していて、技術面も向上。

B選手自身の内面も好青年で、練習態度も素晴らしく、まだまだ伸びていく選手です。

最近は日本代表にも選出され、大変貴重な戦力。

 

しかし、B選手は移籍を決意。

解説者Aさんは、貴重な戦力B選手を失い、チームの興行収入も減り、就任1年目から降格争い。

リーグ戦途中で新たな戦力を補強したいのですが、チームの収入も減っているので、満足な選手補強ができず…。

結果、チームは降格。

解説者Aさんは監督を1年でクビに…。

 

全ては、B選手のことを無知で批判し、様々な可能性を奪った、過去の解説者Aさん自身が悪いのです。

 

ということです。

 

 

この章のタイトル通り

”無知が摘む未来”

とは、サッカー界でも同じことが言えるでしょう。

 

サッカー界に限らず、世界は物凄いスピードで進化しています。

自分が知らないものが、次々と現れている時代です。

それを知らないにも関わらず、無知で批判することは、沢山の可能性を自分で奪う行為です。

そうならない為にも、自分自身が日々アップデートする必要があるのではないでしょうか。

 

”認知”のヴェルディ、”人気”のレッズ

P.116 第一章 貯信時代

嘘をつくことで露出を続けると、認知は上がるけど、人気(信用度)は確実に落ちる。

 

この章では、認知人気は違うことを述べています。

そして、信用持ちが生き残る時代では、認知タレントが不倫報道で活動が止まってしまう理由を例に、正直者(=信用持ち)が、いかに重要かを分かりやすく解説しています。

 

 

認知と人気をサッカーに当てはめてみましょう。

 

”認知”の良い例は、Jリーグ発足当初、日本1の名門チームだった『ヴェルディ川崎』。(現:東京ヴェルディ)

東京ヴェルディ公式サイト(https://www.verdy.co.jp/content/clubstadium/overview/

 

読売グループの強力な資金力を利用し、スター選手を多く抱えるビッグチームでした。

資金力や選手のスター性に頼った経営方針。

地域密着ではなく、全国各地からの人気を獲得しようとしたチーム作り。

まさに、野球で例えるなら巨人。

”認知”からのアプローチで、チーム力を高めました。

 

しかし、Jリーグバブルが弾けた1998年、読売がヴェルディの経営から撤退。

その瞬間、チームからサポーターやスポンサーは離れていきます。

なぜなら、”認知”はされていたけど、本当の意味での”人気”(=信用度)はなかったから。

 

それまでのヴェルディは、ホームタウンである川崎のことを軽視していました。

Jリーグ開幕当初から、東京に本拠地を置きたかったことが本音だということも、川崎の人たちは理解していました。

実際に、シーズン中の重要な試合は、川崎ではなく東京にある国立競技場を使用していました。

また、2001年に念願の東京へ本拠地を移転しましたが、既にFC東京が地域に密着して活動しており、認知ではなく”人気”を獲得していました。

川崎をあっさり捨てて移転してきたヴェルディの姿をみているので、地域密着を打ち出しても、東京の人たちからの信用はすぐに獲得できません。

 

その結果…

サポーターが減り、

資金力も無くなり、

スター選手もチームを去り、

試合にも勝てなくなり、

J2に降格。

経営も悪化。

チーム存続の危機を迎えてしまいます。

 

露出に頼って認知を獲得したが、人気(=信用)を獲得してこなかったことが原因で、ヴェルデイが衰退してしまったのです。

 

 

反対に、”認知”ではなく”人気”を獲得してきたのは『浦和レッズ』

※浦和レッド ダイヤモンズ 公式サイト(https://www.verdy.co.jp/content/clubstadium/overview/

 

ヴェルディのように、目先の利益ではなく、地域に根ざすことを第一に選択し続けてきたチームです。

Jリーグ開幕当初、なかなか勝てず「お荷物クラブ」と言われていた時代から、その姿勢は崩していません。

ヴェルディが首都の国立競技場で華やかな試合を行っている時も、レッズは収容人数1万人に満たない地元の駒場競技場で試合を行いました。

地元地域の人たちを、とても大切にしてきた証です。

その結果、地元のサポーターたちを中心に、本当の意味での人気(=信用)を積み重ねてきました。

そして現在、ご存知の通り、日本を代表するビッグクラブとなっているのがレッズです。

 

ヴェルディとレッズを比較すると、サッカー界でも”認知”と”人気”は違う!ということが言えます。

そして、嘘を付かないことの重要性が、より深まります。

 

逆に言うと、今もヴェルディを応援しているヴェルディサポーターからの人気(=信頼)は、とても熱いし厚い証拠でもあると言えそうです。

そのような人たちを大切にして、もっと増やす努力をすることが、名門復活の鍵になりそうですね。

 

まとめ

 

まだ第一章ですが、全然終わりが見えないので、一旦ここでまとめます。笑

(なので、ブログのタイトルに”①”と付けさせて頂きました。笑)

 

・この国で挑戦する者は、他人のバッシングに遭う

→プロサッカー選手になる!という夢や目標をバカにする人間は必ず存在する。しかし、その批判を跳ね返すこと。

 

・これからの時代は、お金持ちではなく、信用持ちが生き抜いていく時代

→サッカー界でも、信用を貯めることが、自分が求める結果に繋がる。

 

・無知が自分の未来を摘む

→自分が無知で批判することで、自分自身の首を絞めることに繋がる。

 

・認知と人気が違うことを理解する

→目先の結果ばかり追うのではなく、人気(=信用)を得て成長していく。

 

 

無理やりサッカーに置き換えて考えてみましたが、サッカーにも繋がることだらけです。

それだけ、『新世界』には現代を生きる上でのヒントが沢山書かれています。

あなたも、西野さんに背中を押されてみてはいかがですか?

 

新世界を掴みにいく脱サラ海外リーガー

大津一貴

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