ある男との出会い

ある男との出会い

僕には沢山の尊敬する人生の先輩方や同期、後輩が居ます。

そんな皆さんが口を揃えて言うことは、

 

 

 

『人との出会いを大切にすること、感謝すること』

 

 

 

僕は、どっちかと言えば何かと信じやすいタイプの人間なので、尊敬する皆さんの言うことを本気で信じて、人との出会いを大切にすることをできる限り実行しています。

 

人との出会いを大切にしてきたからこそ、今回僕がタイでチームが決まったのだと思います。

 

ある男との出会いに、本当に感謝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼との出会いは小学生時代にさかのぼります。

それぞれ、地元のサッカー少年団に所属していましたが、そのチームとは別でサッカースクールに通っていました。
(僕がのちに中学時代にもお世話になるSSS札幌サッカースクール)

歳が2つ下の彼。

小学生の時の2歳差は、体格などで大きな差が出るので、プレー中も結構差が出てしまいます。

僕はその2歳下の選手をはじめ、他の選手達にも負ける気はせず、はっきり言ってそのスクールの中では王様だと思ってました。

しかし彼は、王様だと自負して調子に乗っていた僕にとことんドリブルで勝負を挑んで来たり、僕がボールをキープしていると激しくディフェンスに来ます。

 

 

負けん気の強い、積極的な姿勢の彼の名前は

『小野寺智泰』

 

 

 

僕と同じ北海道出身の彼は、現在タイでキャリア4年目を迎えるプロサッカー選手。

 

 

そのスクールで出会ったトモとは、僕がスクールを辞めてからは一度交流が無くなってしまいます。

当時はお互い小学生だったし、携帯もまだ普及していなかった時代なので、勿論連絡先なども分かりませんでした。

でも、負けん気の強い、積極的な姿勢の小野寺智泰という男が、当時の僕にはとても印象に残っていて、忘れることはありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は流れて、僕の弟とトモが同じ高校のサッカー部になります。

トモも僕のことを覚えてくれていたみたいで、弟経由でトモが今もサッカーを頑張っていることを聞きました。

とても嬉しかった。

当時、大学生だった僕は部活のオフ期間で実家の札幌に戻ってきていたので、2人の高校の練習に参加させてもらいました。

そこで高3の卒業間近だったトモと久々の再会。

記憶が間違っていなければ、約10年振りくらいの再会だったはず。

 

久々に一緒に練習したあと、トモから急に質問攻め。

「僕のプレーどうでしたか?」
「大津君から見て、どこを改善していけば良いですか?」
「高校サッカーと大学サッカー、どんな感じで違いがありますか?」

昔と変わらず積極的な姿勢で、当時の僕から色々と吸収して成長してやるぞ!っていう意欲が凄かった。

そこには、小学生の時と変わらないトモの姿があったことを、これまた鮮明に覚えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、また再会することになるのは7年後になるんだけど、、、笑

弟からの情報や、僕の親友とトモのお姉さんが結婚したりということもあり、トモの情報は時々耳にしていて、いつも彼の活躍から刺激を受けていたことは事実で…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、僕は一度サッカーを辞めて就職。

 

 

その後、病気を機にもう一度サッカーを復帰すると決意して、漠然と『海外でプロになりたい!』と思っていた頃に聞いたトモの情報。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“トモがプロサッカー選手になる為にタイに行ったみたいだよ”

 

 

 

トモは大学卒業後にタイへ行って、見事にプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせました。

 

そのことを聞いて、王様だと勘違いしていた僕は、負けん気の強い、積極的な姿勢の男から刺激をめちゃくちゃ受けました。

 

『かつての王様、2歳年下に負けてられないな』と。

 

トモがタイでキャリアをスタートさせた1年後に、僕はモンゴルで海外でのキャリアを無事スタートさせることができました。

 

直接会ってはいなくても、トモの頑張りから刺激を受けて、僕も自分の目標に向かって頑張れたことは1つの事実です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、去年ニュージーランドから帰国したタイミングで、トモがタイから帰国していたので久々に再会。

一足先にトモはタイへ戻るのですが、僕はまた別の国へトライしたいと悩んでいました。

色々考えて東南アジアに行きたいと思い、タイで長くプレーしているトモに連絡してみると、彼は今回の移籍に関して色々と協力してくれると言ってくれました。

トモのことを頼りに僕はタイへ向かいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回僕が契約したカンペーンペットFCは、トモがタイでキャリアをスタートさせたチームです。

トモが監督と僕のことを繋げてくれて、練習参加まで話しを進めてくれました。

その後もトモから連絡してくれたり、僕がタイでの分からないことを色々教えてくれたりと、本当に助かっています。

かつて勘違いしていた王様の姿はもうどこにも無いですね。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、いま僕らのチームは遠征中で色々なチームと連日トレーニングマッチをしています。

そこで、トモのチームと試合をする事になりました。

小学生の時に出会ったトモとタイの地で対戦する日が来るのか〜

なんてことを思ってグラウンドに来たら、残念ながらトモは怪我の為、試合には出場できませんでした。

小学生の頃のように直接対決とはなりませんでしたが、こうやってタイでまた再会できただけでも嬉しかったです。

試合後に、トモにとって昔のチームメイトや監督、僕にとっては今のチームメイトや監督に積極的に話しかけている姿を見て、改めて凄いヤツだな!と感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

負けん気の強い、積極的な姿勢の『小野寺智泰』との出会いや、今回の契約のことを振り返ってみると、改めてトモと出会うことができて良かったなと純粋に感じています。

長々と恥ずかしいけど、本人からブログ書いてよ!って言ってきたので、勝手に振り返ってみました。笑

 

 

 

 

 

でも、今日までこのような関係が続いているのは、お互いに『人との出会いを大切にすること、感謝すること』を意識しているからではないかと感じています。

お互いタイに居るので、次は直接対決できることを楽しみにしながら、またこれからもトモに負けないように頑張ろうと思います。

 

 

 

『人との出会いを大切にすること、感謝すること』

改めて大切だということに気付かせてくれたトモ、ありがとう!

About The Author

大津 一貴
夢を諦めて一般企業へ就職するも、22歳でがんを患い生き方を改める 。その後、脱サラして海外でプロサッカー選手に。モンゴル1部・FCウランバートル所属。1989年10月25日生まれ、北海道出身。

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