リーグ再開に思うこと

リーグ再開に思うこと

約1ヶ月中断していたリーグ戦が再開。

相手は順位が1つ下のホルムホンFC。

降格を免れるためにも、この試合ではなんとしてでも勝利を収めたい勝負所。

 

 

そして、この中断期間は移籍期間でもありました。

モンゴル代表選手を多く抱えるFCウランバートルですが、2人の代表選手が他チームに引き抜かれました。

また、あまり試合に絡めていなかった選手がレンタル移籍したり、出場機会を求めて他チームへ移籍したりと、この移籍期間で多くの選手がチームを去りました。

当然、自分たちも新たな戦力を補強しようと動いてはいましたが、狙っていた選手を獲得することができず…

 

という状況の中始まった、リーグ戦中断空け一発目の試合。

前半から自分たちが主導権を握り、先制に成功。

更に得点を追加し、2ー0で前半を折り返す。

後半もペースは変わらず、4得点を追加。

合計スコア、6-0で勝利。

4月28日以来の勝ち点3を手にすることができました!

 

しかし、勝利の瞬間、自分は歓喜の輪の中にはいませんでした。

 

この試合、自分はピッチ内でもなく、ベンチでもなく、スタンドから観戦。

前節にもらったイエローカードの累積で、この試合は出場停止。

しょうがないことではあるし、チームがやっと勝ち点3を獲得できて嬉しい半面、心の奥底では悔しい感情も存在していたのが正直な気持ち。

チームメートには心の底から感謝している。

だけど、自分がその場に存在せず、スタンドから見ているのはとても悔しい。

 

 

でも、これで良いんだと思います。

心の奥底にいる本当の自分は、今のチームの順位など関係なく、まだまだ死んでいない証拠だからです。

自分の熱い気持ちを再確認できたので、この気持ちを次の試合にぶつけます。

それがきっと、チームに貢献することに繋がると信じています。

 

 

 

この試合では、前期ほとんど試合に出場できなかったソットコという選手が、自分のポジションでフル出場しました。

彼は、4年前に初めて自分がモンゴルに来た時に、同じタイミングでFCウランバートルに加入した選手です。

4年前も、昨年も、そして今年も一緒にプレーしています。

自分がモンゴルでプレーしている期間、ずっと一緒の時間を過ごしている選手の1人です。

そんな彼が、試合に出れない状況でもサボらすに練習に参加し、真面目にトレーニングに取り組み続けていました。

 

「この試合では絶対にソットコが一生懸命戦ってくれる。だから絶対大丈夫!」

と、勝手ながら試合前に心の中でささやいてました。

案の定、誰よりも一番走っていたのは彼で、細かいミスもあったけど、とても良い戦いぶりでチームを勝利に導いてくれました。

 

試合に出ていた選手がチームを去ったけど、ソットコのような選手がいるから、きっとFCウランバートルはここから巻き返せると信じています。

そして、次節からは自分がピッチの上で熱い気持ちを表現します。

次節は7月24日、リーグ4連覇中のエルチムと対戦です。

やってやります!

※ソットコと2ショット Photo by @shaligbaataa

大津一貴

About The Author

大津 一貴
夢を諦めて一般企業へ就職するも、22歳でがんを患い生き方を改める 。その後、脱サラして海外でプロサッカー選手に。モンゴル1部・FCウランバートル所属。1989年10月25日生まれ、北海道出身。

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