挑戦者であり続けること

挑戦者であり続けること

10月23日に行われたリーグ最終戦に8-0で大勝し、今シーズンのモンゴルでの戦いを終えた。

この結果により、リーグ戦は10チーム中7位でフィニッシュ。

最後の5試合、負け無しで終えれたことにより、ずっと8位だった順位が1つだけ上がった。

前回のブログにも書いたように、給料の未払いに始まり、チームメートが大量に抜けた夏の移籍期間、途中帰国を余儀なくされた日本人チームメート、一切連絡がつかないチームスタッフ陣、監督解任のいざこざ…

問題を挙げればキリがないシーズンで、自分の気持ちも大きくブレそうな場面は沢山あった。

移籍する事も考えたし、途中で辞めて帰国することも考えた。

でも、自分はシーズン最後までFCウランバートルの選手として戦い抜いた。

当初の契約通り、自分はチームとの約束を守ってプレーした。

それが、自分が選択した道。

良かったのか… 悪かったのか…

シーズンが終わって1週間経った今でも、その選択が合っていたのかよく分からない。

ただ、1つ言えることは、自分はその時々を全力を尽くして戦ったこと。

これだけは、胸を張って言える。

ブレそうになった時があったのも事実ではあるけど、自分はどんな状況であろうと、「チームが勝つため」という軸を元に、行動し続けてきた。

様々な問題が解決しないまま日本に戻ってきたので、スッキリしていないのも事実。

腹立たしい感情も、未だに心の中に存在している。

だけど、モンゴルで出会った全ての人たちに感謝している。

これもまた本音。

何でなのか言葉では上手く説明できないけど、モンゴルに戻りたい感情も存在する。

きっと、またいつかモンゴルに戻って、皆に会いに行くよ。

最終節の試合後、翌日にモンゴルから旅立つ&10月25日が誕生日という事で、チームメートたちから送別を兼ねてパーティーを開いてもらった。

純粋に嬉しかった。

サッカーの結果以上に、最高の仲間と共にプレーできたことが、自分にとっては大きな財産なのかもしれない。

そう思わせてくれた時間だった。

プロサッカー選手としてこの先も生き残るためには、結果を残すことが必要不可欠。

なぜなら、プロの世界の評価基準が「結果」だからである。

この事実をいまさら覆すことはできない。

今まで自分が残してきた結果が、今の自分が立っている位置と比例している。

全力で頑張ったとか、気持ちを込めて戦ったとかは関係ない。

それが、プロの世界。

過去の自分が、もっと大きな結果を残していれば、給料の未払いが起きるようなチームには所属していなかっただろう。

逆に、全く結果を残していなければ、今日までサッカー人生が続いていなかったと思う。

良くも悪くも、結果が全てである。

しかし、この先の人生を生きていく上で、サッカーの結果よりも重要なことは山ほどあるはず。

人との繋がりとか、心の豊かさとか、熱い気持ちとか…

サッカーの結果だけでは図れないモノも、この世の中には沢山存在する。

きっと、サッカーという枠を超えたモノを、今年のモンゴルで掴んだ気がしてる。

そう思わせてくれたチームメートをはじめ、モンゴルで出会った皆さんに感謝したい。

でも、やっぱり結果が残せず悔しい感情が存在してる。

もっと、上手くなりたい。

もっと、勝ちたい。

もっと、楽しみたい。

この感情がある限り、きっと自分のサッカー人生はまだどこかで続く。

それを追い求めて、これからも挑戦し続ける。

30歳になったけど年齢とか関係なく、これからも挑戦者であり続けたい。

それが、大津流の人生の生き方。

そして、結果以上に熱い気持ちを大切に、これからも生きていく。

きっと、それが大きな結果に繋がると信じてる。

大津一貴

About The Author

大津 一貴
夢を諦めて一般企業へ就職するも、22歳でがんを患い生き方を改める 。その後、脱サラして海外でプロサッカー選手に。モンゴル1部・FCウランバートル所属。1989年10月25日生まれ、北海道出身。

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